どうせ私が相続するんだから

Aさんは老人ホームで暮らしています。

ご主人に先立たれ、

子供のいないAさんにとって親戚と呼べるのは、姪のBさんだけです。

Aさんは資産家なので、老人ホームに入る前は、

ちょくちょくBさんがお小遣いをせびりに行く関係でした。

ある日とうとう我慢が出来なくなったAさんは言います。

「あなたこんにちはとか、

おばさん具合どう?とかもなくてお金貸してしか言わないのね」

「だってどうせ私のものになるんだもん。

今つかったっていいじゃない?」

「そうね、あなたには何を言ってもダメだから

もう二度と来ないで頂戴」

「いいわよ、おばさんが死んだら全部もらうから」

やがてAさんは亡くなり、Aさんの弁護士によって相続手続きが開始されます。

「遺産はすべてC市に遺贈します」

という内容が公正証書遺言によって書かれています。

Bさんは納得できません。

「全部私がもらうはずでしょ?」

「この遺言は、否定できませんよ」と弁護士。

「だって遺留分とかあるでしょ?」

「姪に遺留分はありません」

「…」

BさんがいつもAさんに親切にし、

Aさんを気にかけていさえすれば、このようなことにはなりませんでした。

相続の決まりすら知らずに、

「親戚は私しかいない、全部私のもの」

と自分勝手なことをし続けたBさんが全てをダメにしてしまったのです。

こういう話、実は驚くほど多いのです。

親を入院させてお見舞いにもいかない、

この場合は最低限遺留分がありますが遺産の大半を他人に遺贈されてしまいます。

ほとんどを親の面倒を見た兄弟に取られてしまう。

このことは新しい相続法で、大幅に見直しされた部分で、

本来相続権のない子の配偶者であっても

「特別寄与分」

として認められるようになりました。

今回は「相続をあるべく姿に戻す」取り組みが見られるようです。

頑張った人と何もしない人が平等というのは、

憲法的に正しいのかもしれませんが人の感情として

頑張った人が報われないのは良くないと思います。

相続には気を付けましょう。

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